なぜ私が「LGBT"I"」とつけたのか。

一番は「慣例的にそういうもんじゃん?」というのがあったのですが、
クラインフェルター症候群やターナー症候群のことを知った時、
少なくとも私は「この人たちもセクマイだ。仲間だ。」と思ったことが大きい。

でも、LGBTに「I」を含めるのはよくないという意見をいただきました。

私自身、不勉強でまだ実情をよく掴めていません。
ポイント、単品で挙げていきます。
(間違いがあったらご指摘おねがいします!!!)
(一部、私見入ります)

・インターセックスは体の問題であって、そもそもLGBTとは無関係。
・インターセックスより、DSDのほうが言葉として適正。
※DSD……Disorders of Sex Development/Disorders of Sex Differentiation
・そもそも、大多数のDSD当事者は「セクマイ」の枠に入りたがっていない。
・一口にDSDといっても、その症状はさまざまで、人によってだいぶ異なる。ひとくくりにしてはいけない。
・DSD当事者の大半は「小さい時から男か女かどちらかの性自認があって、異性愛者」。
・DSD当事者の中には、与えられてきた(戸籍上の)性に違和感を持ち、逆の性になりたいと思い、
 実際にそうする人もいる。その状況(医療・法の)はTGと似ているところがあるのでは?
 共有できる情報もあるのでは?
・LやBには、「中性」や「ノンセクシャル」と自認する人も少なくない。
 Iの人たちの中には、彼女たちと相通ずるものを持つ人もいるのではなかろうか?
・「セクマイ」にされたくない人もいる。でも、自らを「セクマイだ」と思い、仲間を探している人もいるのでは。
 そういう人が少しでもいる以上、「LGBTI」としておくことで二丁目コミュニティに入りやすくはならないだろうか。




「I」を入れるか入れないか。少し悩みましたが、私は「I」を入れておきたいと思っています。
似たような悩みを抱えた人と過ごす時間は、それまでの傷を癒してく。情報も手に入るし。
レズビアンであることから生じる悩みは、ゲイの友人と共有できる部分もあります。
そんな友人が一人でもできれば、それまでの独りでいるときとは全く違う人生が手に入る。
私は、私の経験からそう感じます。
そして、このフリーペーパーが、そうした人たちをつなぐ役割を果たせたら、と。

また、同様にパンセクシャル(全性愛)やノンセクシャル(非性愛)、Aセクシャル(無性愛)についても
このフリーペーパーで取り上げられたらと思います。
一冊にまとめるのは難しいでしょうが、隔月などで発行していくなら、それも不可能ではないのでは。

ただ、私がガチガチのレズビアンなので、GBTIPNAについては知らないことがたくさんあります。
なのでぜひみなさんの力をお借りしたい。
どうぞよろしくお願いします。

2011/10/29 Tokyo LGBTI 企画・編集 ヴィダル☆ジウ☆かなこ




inserted by FC2 system